2・3年生を対象に、数学と商業の授業の一環として統計出前講座を行いました!

島根県政策企画局統計調査課 統計分析スタッフの森 永壽 (もり ひさとし) 様にお越しいただき、「統計の見方・使い方」というテーマで講義と実習をしていただきました。

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 講義の冒頭で「他人に言われたことを鵜呑みにせず、自分の目でデータを見て、現実と照らし合わせて、自分の頭でデータから考えることが大切である」と述べられ、情報社会におけるデータ分析・活用の重要性を力説していただきました。

その後、総務省統計局による「家計調査」の結果を元にして、 Excel による相関関係の分析を行いました。

例えば、即席麺とパスタの相関を調べると、同じ麺類であるにも関わらず「負の相関」(散布図で右下がりの分布)が現れます。

それは、家庭において、ラーメンとパスタを同時に食べることがあまりないからではないかといった分析をしていきます。

生徒たちは、様々な食材を組み合わせて散布図を作成し熱心に分析を行いました。

最後に、グループでの協議と代表者による発表を行いましたが、正の相関が見られた食材から具体的な料理名を予想する生徒もいました。

最後に、統計データを見るときの着眼点や注意点について確認していただき、本日の学習を高校卒業後に役に立ててほしいとのメッセージを述べられました。

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 令和4年から試行された新しい学習指導要領では、データの分析、統計的な推測、データベースの活用など、データサイエンスの基盤となる学習が様々な教科で登場してきます。

今回の統計出前講座のように、実際のデータを用いて統計的な分析を行う手法は、生徒たちの情報リテラシーを高めるために有効な教材になることが確認できました。

 

 森様にはお忙しい中で教材作成から当日の講演まで長期間にわたりご尽力いただきましたことに感謝申し上げます。

ありがとうございました。