2016年のだんだんカンパニーの活動がスタートしています。

総合コースは東京販売に向けて、市場調査部、販売促進部、デザイン部の3つに分かれての
活動が始まりました。
一方、進学コースは地域課題の提案に向けて、グループに分かれて調査を行っています。

活動のヒントを得るために、6月8日に大塚ファーム代表の大塚一貴さんを招き、講義をしていただきました。

コンセプトの設定にしっかりと時間を使い明確にすること、組織で働くことの重要性など、だんだんカンパニーの今後の活動に生かせる内容をお話しいただきました。

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生徒感想より

 大塚さんの話を聞いて分かったことは、コンセプトを考えることが大切ということとお客さんは飽きやすいので、常に愛される商品をつくるということです。また、自分の意見をきちんと言ったり、周りの意見もきちんと聞き、考えてよりよい商品をつくることも大切だと思いました。このような話を聞いて、私は自分の意見をいうことがとても苦手なのできちんと言ってよりよいものにしていきたいし、自分の得意なことを見つけて楽しく活動していきたいと思います。 


 今回の講演を聞いて改めて感じることがたくさんありました。まずはコンセプトを考えることが大切だということです。自分の意見は恐れずに出して話し合いをきちんと進めることができるようにしたいと思いました。また話し合っているときにはコンセプトがずれていないかを考え、自分たちが常識だと思っていても、皆が知っているかどうか、知らない人にどうやって説明するかなども考えていかないといけないと思いました。今回の講演の中で一番心に残っている言葉は「8000人を納得させるなら50人を説得できなきゃどうしようもない」です。私もみんなを説得できるようにしたいです。 


 自分はゲーム関係の仕事にとても興味がありましたが、今回の話を聞いて、農業、ゲーム、だんだんカンパニーなどやはりどの会社も基本は同じだということが分かりました。特に、どのようなものが消費者に愛される商品なのか、ターゲットのことなどが大切だと分かりました。今後は、自分からアイディアを出してよりよい商品を
つくっていきたいと思います。


 私は、自分の意見をしっかり言いたいと思いました。お客様に愛されるような商品をつくるにしても、大勢の人と協力して一緒につくらないといけないことが分かりました。そのために、コミュニケーション能力をもっと高めたいと思いました。


 他者をいかに喜ばせるかを個人で考え、それを組織全体で共有するという流れの再確認ができました。話のなかで、人の良さを伝えるためには自分がそれを好きでなければならないという言葉がありました。自分はこの奥出雲が好きなので、それを伝えられるように今後活動したいと思いました。


 今回の話で印象に残ったことが、自分のために物をつくるものではなくて、お客様のために物をつくるということです。この話を聞くまで、とにかく売れればいいやと考えていましたが、今回の話を聞いて、お客様に喜んでもらう商品をつくり、しっかり売ろうと思いました。またこのような話を聞く機会があれば、聞いてみたいと思いました。


 仁多米の知名度が結構低いことにびっくりしました。自分たちの間で知っていても、他では知らないのがあたり前なんだと思いました。売ることも大事だけれど、相手に売る商品のことをしっかり知ってもらいたいと思いました。


 今回の話を聞いて、だんだんカンパニーは組織というかグループ(部署)で取り組むことが多いと改めて思いました。僕は、班で中心になって話を進めたりすることがあまり得意ではないので、班の人をフォローできるようになりたいです。



 僕は客層の調査を中心に行っているため、今回の話にあったようにお客様の立場に一番近い部署だと思うので、自分たちが当たり前に思っていることを当たり前だと思わず、色々な年齢層に対応できるように細かく調べていこうと思いました。また、個人の意見も尊重しつつ、よし愛される商品を作れるように力を尽くしていこうと思います。


 愛される商品はお金をもらえるもの、お金をもられるものは、それくらいの品質などが必要なので、ブルーベリージャムも仁多米も丁寧につくろうと思った。ブルーベリージャムの種類は460個ぐらいあって、それよりも愛されるものが作りたいと思った。商品はお客様のものと言っておられて、納得しました。
コンセプトからずれないようにすることが大事なので、ひとつの意見にとらわれれず、多くの意見を聞いたほうが良いと思ったし、とりあえず意見をだそうと思いました。
また、アートとデザインの違いで、そこもちゃんと理解したほうが良いと分かりました。


 商品づくりで必要なのは、「ターゲット、デザイン、価値」という話を聞き、これから商品づくりをしていくうえで、意識したいと思いました。世界で競合しているブルーベリーは約5百万件あったので、ターゲットを明確にし、それに合ったデザインを作り、価格決定につなげたいです。また班でだしたコンセプトがずれないように、趣旨を理解したにち、愛される商品を作りたいと思いました。


 大塚ファームさんのうちのこちゃんがとてもかわいくて、うちのデザイン部にもあんな絵を描いてほしいと思いました。僕たちの商品もたくさんの人に愛されるものになって欲しいと思います。



 

 

 

 

また、6月15日には、奥出雲町役場地域振興課の三成由美さんをお招きし、
奥出雲町の現状と課題について講義をしていただきました。

グループワークを交えながら、地域の未来について生徒同士で考えたり、
課題解決のフレームについて楽しく学びました。

また、奥出雲町の人口推移データや、高齢化率、転出入などについてもお話しいただき、
高校生が45歳になったときの奥出雲町の世代別人口比率をイメージする機会となりました。

また空き家調査や、UIターンの会、おくたび、高田のみんなの学校、フリースペース「まつ」など
奥出雲町内での新しい取り組みについても紹介頂きました。
高校生自身も初めて知ることも多かったようです。

最後に、三成さんから自身のUターンの話をもとに、
「田舎にはなにもないと思っていたけれど、ここは地域課題の最先端の地。
課題がごろごろ転がっていて、どれにもチャレンジできる。そして、ないならつくればいい。
みんなで一緒に作り上げることもできるはず。」といったメッセージも頂きました。

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生徒感想より

 

 最後の質問に「奥出雲らしさ」というのがありましたが、私は奥出雲から出たことがないので正直どう答えていいか分かりませんでした。三成さんが言っておられた奥出雲らしさとは自分だという言葉はとても納得しました。一人一人が魅力的になれば、奥出雲が良いところになるということなので、これから頑張りたいです。私はだんだんカンパニーでマーケティング部署にいます。東京で仁多米とブルーベリージャムを売り切るという目標をもとに、他の部署の状況を把握しながら活動していきたいです。「近い・関心・関係」を大切にしていきたいと思いました。

 

 今日の講義のなかで、30年後の奥出雲を聞いた時にとても驚きました。Iターンしてくる人の数が多くて奥出雲すごいなと思ったけれど奥出雲から出ていく人の方が多くてびっくりしたし、少し悲しかったです。東京などに行っても数年して奥出雲に帰ってきてよりよい奥出雲町にしていけたらいいなと思ったし、私も県外に出ても奥出雲に帰ってきて少しでも奥出雲町の役に立ちたいと思いました。

 

 私もずっと奥出雲から早く出て都会に行きたいとしか思っていませんでした。でも奥出雲のいいところが思った以上にあるんだなと思えて、高校卒業してすぐではなくてもう少し奥出雲町に住んでみようと思えました。デメリットだけでなく、メリットをもっと見つけられるようにしたいと思いました。


 町内で高田みんなの学校という図書館があるなんてまったく知りませんでした。今後行ってみたいと思いましたし、図書館を作ったことにもおどろきました。ないなら作ってしまえという発想にもおどろいたし、とても尊敬しています。


 今回の講演で聞いて、僕は正直この奥出雲は豊かな森と仁多米としか思えてなかったけれど、今日、たくさんの課題があることは直す価値があり、またたくさんの発展、進展につながると言われました。僕はそう考えるとまだ可能性があると思いましたが、今後の人口の減少を聞いたときには正直絶望を感じました。でも、人口が減ったからと言って、マイナスだけではなくプラスもあるからと言われ、僕は考えたところ、人口が多くてもデメリットがあるんだと思いました。ですが、奥出雲町は人口が多くても少なくても自分のなかで誇れる場所だと改めて思い、今、自分はこんないいところに住めているんだと感じることができました。


 



講師のみなさま、お忙しいなか、本校にお越しいただきまして、ありがとうございました。