これまでイベントや地域連携の取り組みを紹介することが多かったですが、今回は、日常の授業の様子を紹介します。「アクティブラーニング」について聞いたことがある人も多いかと思います。

 新学習指導要領では、学力の重要な3つの要素が示されています。

【1】基礎的・基本的な知識・技能の習得
【2】知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等
【3】主体的に学習に取り組む態度(学習意欲)

 これらの能力・態度を育むために、言語活動の充実が挙げられています。そのような流れのなかで、生徒による議論や教え合い、発表などを織り込んだ、「アクティブラーニング型」の授業が注目されています。横田高校では、教科ごとで様々な試みをしています。また、ICT機材としてタブレット端末を複数台整備しており、今年度は国語表現、地理学、化学などの教科でICT機材を活用した授業が行われました。

 今回紹介する「化学」は、3学期の全授業を「反転授業」を活用したアクティブラーニング型で行っています。「反転授業」とは、従来の授業と宿題の役割を反転させた授業のことです。動画ファイル(授業ビデオ)を利用して自宅で新たな内容(知識)を習得し、教室では、わからなかった点を教え合ったり、話し合ったりしながら課題に取り組みます。

1.自宅にて

授業までに、Youtubeにアップされた授業ビデオを見ておく
今回は「難解性電解質水溶液の電離平衡」

2.授業にて

(前半)基本事項の確認(共通問題による)
(後半)今回は、大学入試、2次試験にチャレンジ

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生徒からは、「何を学習していて、今後何を学習するのかが分かり、学習しやすい」、
「自分で答えを出さなければならないので、ごまかさず、理解しないといけない(教員は答えを言わないので)」
「自分でやったことなので、頭に残っている」「覚えることよりも、考えることが大切」などの声があり、
教員にとって非常に手ごたえを感じたとのことです。

 アクティブラーニングは今後ますます広がっていく取り組みです。イベントだけでなく、普段の高校の授業についてもこのような形でレポートしたいと思います。